先日、長崎の軍艦島上陸ツアーに行ってきました。
利用したツアーはこちらです。
「軍艦島コンシェルジュ」には、3つのプランがあり、平日と休日でも料金が異なりますが、今回は大人料金(個人)を記載しておきます。
プラン名 | 価格(平日/休日) |
スタンダード | 5000/5500 |
プレミアム | 8000/9000 |
スーパープレミアム | 10000/11000 |
これに、上陸料310円がかかります。
この島の正式名称は「端島」ですが、この記事内およびこの後記載する動画内では、馴染みのあるであろう「軍艦島」という名称を利用しています。
YouTubeでもご覧いただけます
今回利用させていただいた「軍艦島コンシェルジュ」では、オリジナルのガイド付きであったため、長回しでの動画の撮影がNGとなっておりました。
そのため、動画は全て私の撮影した「写真のみ」のスライドショーとなっております。
雰囲気が伝われば幸いです。
来訪前の注意事項
軍艦島への上陸は、必ず行えるわけではありません。
これはどのツアー会社さんを利用した時も共通していて、規定の波の高さから1cmでもオーバーした場合、長崎市は軍艦島の桟橋を利用させてくれないそうです。
また、天候によっては船の出航さえも行われない場合があります。
さらに、上陸ができたとしても、島では日傘を含む傘の利用は一切できません。(見学ルートはかなり狭く、また、飛ばされたりして海に落ちても絶対拾えません)
他にも、ガイドさんから離れずに見学する等、利用するツアー会社さんによって、定められているルールが異なる場合がありますので、しっかり確認してから参加するようにしましょう。
乗船
船は意外と大きく、とても快適でした。

高いプランでは2階部分に乗船ができます。
私は1階部分です。笑
上陸前: 軍艦島を海から見る
「軍艦島コンシェルジュ」では、上陸前に、軍艦島の周りを1周して、写真を撮る時間を設けてくれます。
遠くから見ると、本当に軍艦のような形をしています。

天気が良すぎますね!!
この日は晴天で波もかなり穏やかでした。
ガイドさんも、「お世辞なしで今年一番のコンディション」とおっしゃるほど。
コンクリートの建物はほとんど窓がなくなっており、かなり退廃的な雰囲気を感じます。
その中に生い茂る緑がまぶしいです。

上陸後: 軍艦島を歩く
どのツアー会社さんを利用しても、見学可能なのは外周約1.2kmのうち、わずか約230m程度です。
上陸していられる時間は、15分程度。
「軍艦島コンシェルジュ」では、かなり内容の濃いガイドさんの話を聞きながら、写真を撮ったりする時間も十分あったように感じます。
ここは上陸して最初に見る場所です。

ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせますね。
奥に見える建物はアパートです。

ちょうど先週、テレビで軍艦島の特集がされており、「日本初の鉄筋コンクリートアパート」と紹介されていました。
しかしどんどん台風などで崩れてしまっており、いつなくなってもおかしくないとのこと。
まさに現在進行形で失われている重要な遺跡です。
帰りの船内
「軍艦島コンシェルジュ」では、帰りの船内で、「カステラアイス」を販売してくれました。
軍艦島を支える「ガンショー君」のパッケージです。

冷たいカステラにバニラ風味のアイスがサンドされていて、とても美味しかったです。
価格は確か300円。購入はもちろん任意ですが、この日はかなり暑く、雲もほとんどない、太陽が照りつける日だったので、ありがたく購入して、いただきました。

最後に
本当に運が良く天候に恵まれ、最高の日となりました。
「軍艦島コンシェルジュ」オリジナルのガイドの内容が本当に濃く、何度でも聞きたいと未だに思っています。
当時の人々の暮らしぶりや、軍艦島に到着するまでに見ることのできる世界遺産の解説、ちょっとした小ネタまで…本当に素晴らしい内容でした。またすぐに聞きに行けないのが残念です。
また、「軍艦島コンシェルジュ」を利用する人は、同じくこちらの会社さんで運営している、「軍艦島デジタルミュージアム」という施設の見学が可能です。(通常は大人1800円)
このミュージアムは3Dコンテンツがかなり多く、見応えのあるものだと思うのですが、私は3Dコンテンツがちょっと苦手で、乗船前に酔ってしまいそうだったので、今回はあまり見学できませんでした。
(ツアー参加証があれば、軍艦島から戻ってきてからも再入館が可能です。私は今回は時間がなかったので再入館もできませんでした…。)
軍艦島においては、そこで行われていた労働に関して議論があったり、何かと「正」ではないのではないか、という声も聞きます。
本当のことは、正直わかりません。
ですが、どんな形であれ、そこで暮らしていた、働いていた人々の努力が、今の日本の基盤になっていることは間違いないと思います。
そういった思いを胸に上陸すると、私は普段から廃墟の写真や動画を見るのが好きなのですが、ここにおいてはただの「廃墟」では終わらせられない、悲しいような、ありがたいような、複雑な気持ちになりました。
とても貴重な体験ができました。
気になっている方は、ぜひ一度訪れてみてください。